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ICカードのリサイクル案(2025/11/14)

Impress Watch記事(2025/11/11)
DNP、ICカードのリサイクルに成功 クレカ廃棄軽減へ
記事では金属とプラスチックに分けて再資源化をするみたい。

しかし今後、ICカードのICチップは先端ロジック半導体が使われることが多くなります。 金属のICチップを再利用しなければ、レアアースなどの地下資源問題が増加する。

再利用で問題になるのはPROM(Programmable Read-Only Memory) が製造コスト低減のため利用される予想であること。

PROMは製造時に1度しか書き込めないメモリなので、 再利用のために新しい鍵を書き込めない。

一般的な不揮発メモリを考えるよりは2度だけ書き込めるメモリを 発明すれば製造コストは下がるかもしれない。 しかし新メモリの開発コストの回収計画を十分に考えなければいけない。 したがって恐らく無理だろう。

再利用のためのInvisible RSAの鍵エリアと再利用のための 署名のコードを、事前に用意すれば、PROMのままで、再利用ができる。 Invisible RSAの鍵は、RSAの鍵の暗号化に使うもので、再利用時には、 暗号化された鍵を毎回、復号化して署名などに利用する。

わかりやすく言えば、再利用時は、 一般的なUSBトークンにRSA暗号の電子証明書をインポートして利用するのと同じ。

一般的なUSBトークンとの違いは、電子証明書の秘密鍵が、USBトークンの中ではなくて、 ハードディスクなどにInvisible RSAで暗号化されて置かれている点。 Invisible RSAによる暗号化は、AES 256bitとは比較にならないほど暗号強度が高いので、 そこそこ安全です。

再利用のICチップなので、その運用に故障が頻繁に起こることを考えなければなりません。 たとえば無料のアイドル認証アプリ で使う電子証明書の入れ物とする使い方が便利です。 ICチップが故障しても、ログインなどの認証ができなくなる程度です。 故障の場合、新しい再利用ICカードに、電子証明書を入れ直せば、いいだけです。

次期マイナンバーカードを3枚組にして10年後、アイドル認証アプリで再利用するのは便利かもしれない。 アイドル認証アプリは署名値を16進数8桁に圧縮するため、有効な解読方法は、ほぼ永久に見つからない予想。

アイドル認証アプリはWin95からWin11まで動作しますが、現行バージョンで再利用を考えると、 Windows Vista以降のOSが必要になります。 Microsoftの追加のKBファイルをインストールすることでWindows2000/XPでも動作すると思われます。 この場合、RSA 2048bitまで。レガシィWindowsではMicrosoftによる電子署名が必要であるための制限です。

新しいWindowsではコード署名などの別の方法によって2048bitの制限はなくなり 16384bitが利用できる予想です。
再利用ICチップなので1枚 1000円とか。 次期マイナンバーカードの場合、メーカーで個人情報をすべて消去しますが、 心配な場合、あまり使っていない人のカードを再利用に回せば、問題なさそうな気がします。

以上
これは、一つの案にすぎなくて、いろいろ考えることができると思います。

ICカードをパスキーで再利用(2025/11/14追記)

電子証明書ではなくてパスキー独自形式の鍵をInvisible RSAで暗号化できます。 クラウドに保存してあってもInvisible RSAの暗号化は強力なので安全に同期できます。 Invisible RSAで暗号化されたパスキーの鍵はICカードの読み込まれ、復号化され、 ICカードの外に秘密鍵を出すことなく(Invisible)RSA署名ができます。

クレジットカードに紐付けるネット専用カード(SnakeCube搭載)を再利用できるように、 設計段階から、僕が参加できる必要があります。

その他のICカードの再利用についても、ご興味があれば、僕のほうにご連絡ください。

これはパスキーの大きな脆弱性(クラウド同期のリスク)を対策する 非常に有効なアイディア


暗号プロセッサ OpenICF3